MIDIとは?
 MIDIとは「Musical Instrument Digital Interface」の略称。1981年の秋にRoland、YAMAHA、KAWAI、KORG、OBERHEIM、Sequential Circuitsによる会合が開かれ、シンセサイザーの各種信号をデジダルでやりとりしましょう、という案が出されました。 その後、日本のメーカーが中心となり、MIDIの詳細のツメが行われ1986年、MIDI1.0が規格として制定発行されました。現在ではMIDIシーケンス・データを指す意味合いが強く、MIDIデータとはコンピュターが楽器を演奏させるためのデータ、つまり「演奏情報」なのです。

GM1・GM2・GS・XG規格とは?
 異なるメーカー間でも、MIDIデータ(演奏データ)が概ね同じ様に演奏される目的で規格されたのがGM(後のGM1でゼネラルMIDIの略)。そこには音色配列や演奏に必要な各種コントロールに関する規則等が制定された。しかし128音色という限られた中で、音楽表現には自ずと限界が有り、Roland社はGSをYAMAHA社はXGというGM規格を内包し、拡張音色を含めた独自の規格を開発しました。しかしユーザーがDTM音源を選ぶ場合、まずGSかXGか考えなくてはならない混沌とした中、近年、GMの音色を256音色に拡張し、演奏表現を高めて制定された標準規格がGM2です。

ソフトウェア・シンセサイザーとは?
 最近のDTM関係で一番盛り上がっているのがソフトウェア・シンセサイザー(いわゆるソフトシンセ)です。ソフトシンセとは、シンセサイザー、サンプラー、エフェクトなどのハードウェア機器を、ソフトウェア上で再現したもので、 その種類は様々、最近ではターンテーブル、ボーカルまでもソフト上に再現されたりしてます。コンピューターの性能が飛躍的に上昇した現在のテクノロジーがなせる技で、ハードウェアに替わってこれからの主流になっていくと考えられます。

 ソフトウェアというと、ごく最近までは「不安定」「音がしょぼい」「レイテンシー(キーを押してから発音するまでの時間の遅れ)がある」などの不安要素ばかりが目立っていましたが、パソコンの処理速度の上昇とともに、ここ最近はハード同等、もしくはそれをしのぐ性能のものも多数リリースされています。

VSTインストゥルメントとは?
 VSTインストゥルメントとはホストアプリケーション上でソフトシンセを使用するための代表的な規格で、MIDI/オーディオシーケンサー「Cubaseシリーズ」を発売しているSteinberg社が生み出したプラグイン規格。コンピューターのCPUのみを使ってオーディオ処理等を行う技術「VST」を進化させた「VST 2.0」で初めて実現された。これまでに多くのシンセ、サンプラーなどがリリースされていて、フリー、シェアウェア含めて多くのソフトがVST対応になっていることから、事実上のデファクト・スタンダードと言えます。

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